賃貸市場のニーズは、時代の変化に伴い、確実に変わってきています。
ところが、賃貸マンション/アパートの間取り・・・特にワンルーム物件に関しては、
多少の部屋の広さに変化はあっても、基本的には変わりありません。
だから、新築のときは借り手の心配がなくても、建物が古くなるにつれ、周りの「より新しい物件」に負けてしまい、空室が目立つようになってしまいます。
新築物件に対抗しようと、高いコストを掛けてただ、今まで通りの空間で水廻りの設備を一新しても、やがて数年がたてば、周囲の物件に埋もれてしまうのです。
ただ、闇雲に高いコストを掛ければ良いというわけではないのです。
時代のニーズとその場所のターゲットに適したコンセプトとデザインが必要になるのです。
出来るだけローコストで無駄なく、ニーズとターゲットにマッチした再生をすることが、あなたの収益を安定させるために必要なのです。
時代の変化
ITバブルの崩壊、リーマンショック、ユーロ圏破綻の危機を皮切りに、中国をはじめ、後進国の経済牽引力低下。そして世界に広がる、世界同時株安の不安など、不安材料を挙げればきりがありません。
そんな時代の若者たちは、経済成長期とは違います。
残念なことに、現代の若者は、出世に対して消極的だといわれています。ある統計では8割以上の若者が「責任が重いので中間管理職になりたくない」という結果も出ています。
出世欲・物欲・良いものを身に着けたいといった、当たり前だと思われていた欲求が希薄だと言われています。
経済の発展の大きな起爆剤である欲求に乏しい世代・・・ひとくくりにするのは危険ですが、「草食系」という言葉も、こういった現象を表しているのかもしれません。
価値観の変化
数年前までは、デートは男がアレンジし、夜景の美しいレストランで愛をささやく・・・
車はステータスを表す絶好のアイテムでした。
今、時代は変わり、出世より家庭、そして自分の時間が大事という若者が非常に多くなっています。
「うちごはん」「家めし」「彼めし」「宅呑み(家呑み)」などの言葉に見られるよように、デートも、外食よりも、自分の部屋で質素に済ませる傾向にあります。
だからこそ、より自分の住処はそのライフスタイルを表現する上で重要になってきています。
「家」から「部屋」へ
「家」はより自分を表現する場としての役割を持ち、単なる広さ重視だったものが、いかに自分のライフスタイルを表現できるか・・・
自分だけの「部屋」として、手が行き届く、心地よい空間の中で住みたいという要望を満たすものが望まれるようになってきています。
自分の住む場所こそ、自己表現の最大の場となった今、
「部屋」は住み手のさまざまな自己表現に対する要求に対応できなければ、今の若者にとって魅力的な空間とはいえません。
エリアとターゲットにマッチした魅力的な生活スタイルを表現することと、さまざまな生活スタイルに柔軟に対応できる、よりアレンジしやすい空間デザインが経年変化に強い物件とするために必要になっています。
お部屋Project.では、オーナー様の予算や物件の状況に合わせ、魅力的なコンセプトとデザインを提案します。